先輩の就職体験談(金融業界編)
愛知大学法学部4年の中村孝城さんの体験談

 

 こんにちは。私は十六銀行に就職することが決まった法学部4年の中村孝城です。いよいよ本格的に就職活動のスタートですね。就職活動を目前に控えているみなさんは業界研究や自己分析に取り組んでいることと思いますが、私がどうしても皆さんに言っておきたいことがあります。まだ自分の方向性が定まっていない人や就職活動に不安を感じてる人、準備万端っていう人にもぜひ、私から後輩への助言として一読してほしいと思います。

 
 
1.就職は何をしている自分が一番好きであるかを考えよう
   就職するということは、言い換えればその組織、社会と結婚することであると言われています。それだけに業種選びには目先のことより将来を見すえて判断しなければならないと思います。しかし方向性がまだわからないという人もいることでしょう。そこで重要なことは日常生活のなかで何をしている自分が最も生き生きしているかということを自認することです。周囲の友人に問いかけるのもいいかもしれません。自分は何がしたいのか、何をしている自分が好きであるのかを分析し、それがかなう社会を発掘してゆけば自ずと方向性が見出せるのではないでしょうか。

 

 

2.自己分析を完成させ、自分を好きになろう
   近年、企業の採用方法が多様化しています。筆記試験や面接のみならず、SPIやグループディスカッション、なかにはプレゼンテーションを課す企業もありました。しかし、そのなかで最も比重が大きいのはやはり面接でしょう。面接では自己PRが必ず問われます。自己PRとは人間性そのものを知ってもらう機会です。したがって自分の長所・短所を的確に捉え、自分がどういう人間であるかを伝えなければなりません。自分だけに備わっていると思うものを面接官にぶつけましょう。
そのためには自己分析を完成させておかなければなりません。自己分析がうまくすすまなかったり、あるいは分析すればするほど自分に自信がなくなってしまう人もいるかもしれません。そんな時には友人を利用しましょう。私はサークルの仲間と互いに長所・短所を書き、それで交換し合いました。さらにそれを家族に見せて感想も聞きました。そうすることで気づくことのなかった自分の性質が見えてきたような感じがしました。
ただ自分を知ることのみが自己分析であるとは思いません。最大の目的は自分を好きになることだと思います。好きな自分を知ってもらえるのなら面接で緊張することはありません。長所ばかりにとらわれるのではなく、欠ける点、劣る点もすべて心に受け止め、自分を好きになることが重要だと思います。

 

 

3.面接は印象度で決まる
   自己PRと志望動機は面接では不可避な質問です。面接官もこの2点に注目します。面接の所要時間は一人あたりせいぜい5分から10分ですから、このわずかな時間にいかに印象を残せるかが明暗を分けます。ではよい印象を残すにはどうしたらよいのでしょうか。
それは第一に、受ける質問に対し、自分なりの意見、表現で淡々と答えることです。そうすることによってコミュニケーション能力を印象づけるのです。頭の中に用意してきた文章をただ羅列するだけでは意思として伝わらないでしょう。第二に、自分にしかできない話をすることであると思います。これは主に自己PRのときにいえることですが、面接官は何百、あるいは何千人の面接をします。ですからみんなと同じようなことを話しても印象はありません。アルバイトの話はタブーだとよく言われるのもその一因でしょう。アルバイトの話は面接官は聞き飽きているので、他人との印象の違いがでなくなってしまうからだと思います。第三は、質問には長めに答えること。面接は面接官にとってもわずかな時間です。質問に対し、ただハイ、イイエで終わらせるのではなく、なぜそうであるのかを言及する必要があります。長めになって多少脱線くらいでいいのではないでしょうか。また第四として適度な大きさの声で挨拶、返事をすること。基本的なことかもしれませんが、これができないと選考序盤で淘汰されてしまいます。

 

 

4.金融機関の採用とは
   私は銀行や信用金庫をはじめとした金融機関を中心に活動を展開しました。今年度は採用を見送る銀行が相次ぐなど、金融志望者には厳しい年だといわれるなか、内定をいただいたことで、就職活動の目標を達成できたことを実感しています。
金融機関の採用方法は極めて特異です。その顕著な例として筆記試験を撤廃する傾向にあります。十六銀行も筆記試験はありませんでした。そのかわりとして内定に至るまで7回もの面接をクリアしなければなりませんでした。面接の多さは金融機関全般に言えることです。つまりそれだけ人物重視であるといえるでしょう。

 

 

5.金融機関の面接

 十六銀行の採用面接では一般的な質問が中心でした。志望動機、自己PR、学生時代に力を入れたことなどです。ただ選考がすすむにつれて他社の選考状況についての質問が必ずされます。企業側としては唯羽州名古屋図書館人材を他社に取られたくはないでしょう。なかには露骨に自社と他社のどちらを取るかと、即答を迫られることもありました。ですから、志望度合を質問されたら、迷いなく第一希望であるという意思表示をすることが最終であり最大の内定条件です。

 

 

6.金融機関を志望する心構え

 多様な業界の中でも金融機関は特に「カタい」と言われます。当然の話かもしれませんが、頭髪などの身だしなみは十分に注意が必要です。男性なら派手なネクタイは避けた方がいいと言う人もいるくらいです。また、金融機関をとりまく情勢は依然として厳しいものがあります。その中で今なぜ金融を志望するのか、金融の世界で何をしたいのか、といった明確なビジョンを持つ必要があると思います。

 

 

 

1.自己分析
   就職活動を始めるとき、何よりも重要なのはこのポイントだと思います。
内定までの一連のプロセスを反芻したとき、結局このポイントにつきることを自身の経験上思います。そして自己分析は大きく2つの内容に別れます。
  • どのような業種でどのような職種を選ぶか
  • どのような業種でどのような職種を選ぶか

将来の自分のキャリアプランをどのように考えるか、これによって受ける企業や職種がかなり選択され、より明確な目標を掲げることができるでしょう。例えば、総合家電メーカーや自動車メーカーなどが世界でも注目される日本の代表的産業であり、世間で目にする機会が多いのでつい就職を希望しますが、それらが決して優良企業であるとは限りません。また総合家電メーカーにおいて家電が企業の主たる売上げであることはほとんどありません。要するに現在我々が目にすることができるのは、経済のほんの一部分でしかないのです。だから大きな視野で企業を分析し、自分に適応した希望先を探しましょう。
  • 性格判断と経験評価

まずは性格判断です。実際に試験が始まると多くの企業が実施します。自分はどういう資格なのか?よくよく検証することが必要でしょう。確かに試験を受けてみても相対評価になってしまうので対策など必要ないと高をくくっていると痛い目に遭うでしょう。SPIの結果より性格重視の企業は少なくなく、いわゆる自己分析が曖昧な人は敬遠されると聞きます。

 それと重要なのは、学生生活をふり返っての自分の経験の評価です。これは事細かに分析し評価する必要があります。なぜなら、以下のエントリーシート・面接等での自分の武器になるからです。就職の倍率はこれまでの高校大学の受験とは日にならない程厳しいものになります。その中で如何に自分を売り込んでいくか、他より優れているかをアピールしなくては、人事の目には留まることはないでしょう。経験の多い人とは、大学体育会・文化会の役員を務めた、1年間の海外留学・学会への論文提出・課外活動において表彰をされた、学生起業など。しかし多くの学生にはそれほど多くの経験はなく、最悪の場合誇らしげにアルバイト頑張りましたと豪語するようになるのです。特殊なアルバイトなら別ですが、そんながkすえいは五万といるのですから何の取り柄にもならないと認識することが大切です。
大切なのはもちろん、どれだけ充実した大学生活を送ったかをアピールすることですが、その経験談を活かすには、何より経験の過程において何を得たかということです。だからその経験が成功談でなくてもよいのです。その過程においてどういう方法をとって、どのような結果を得ることができ、どのように考察したのか、そして自身がどのように成長したと感じたか。学生生活の細部までさかのぼって自分らしい行動を一つひとつ検証してみるのがポイントでしょう。

 

 

2.エントリーシート

 大企業は、何千枚と送信されるエントリーシートなど読んでいないという人もいますが、半分本当で半分嘘でしょう。確かに読んでいないとは噂されますが確認の仕様がないので、とりあえず自己分析した結果を厳選した言葉でつづりましょう。起業によって書かせる内容は大体同じですが文字数が違うなど、なかなかコピー&ペーストというわけにはいきません。推敲を重ねて的確にメッセージを書き上げることが大切です。恥ずかしいことですが、提出する前に友人に読んでもらうことも大切です。書いている本人では分からないことが多々でてきます。
エントリーシート一社っ書き上げるのに結構な時間を費やしてしまします。起業によっては多くを課す場合もあります。そうすると平気で半日程度費やしてしまうこともあるでしょう。〆切もあって多くの時間も労力も割けないでしょうが、根気強く頑張りましょう。

 

 

3.日程の管理
   エントリーシートを提出するとその分だけ返信が来ます(もちろんエントリーシートで合格すればの話)。そうすると説明会や筆記・面接試験の日程が他社とブッキングしたり、返信しなければいけないメールが気づいたときには期限切れということもあります。人によっては1日3社まわることもあるでしょう。日程の管理は当たり前のようですが、気をつけましょう。

 

 

4.筆記試験
   やっと本番です。筆記試験は実は「慣れ」で克服できる部分があります。SPIで出題される問題(特に数理問題)は、大学入学レベルではなく、中学生レベルの問題です。しかし以外に忘れていたりするので本一冊くらい買って、一通りやっておくだけでもずいぶん違った結果がでるでしょう。
また、時間がなくなり焦ることがあるでしょうが、テストによって正解率を見ているところと、点数を見ているところとあるので、問題の質や数で見極めて残りの問題のマークシートをかんで埋めるのかそれとも次の一問の正解を確実に答えるのか判断しましょう。

 

 

5.面接
   正念場です。今まで費やしてきた時間と労力を無駄にしないためにも頑張りましょう。とは言っても、重要なのは主に2つ。一つは答え方、もう一つはその内容。
答え方としては、緊張するのは分かりますが、しどろもどろしないようにしましょう。またある程度時間に節度を持って答えましょう。一人5分で自己PRというときに長々としかも台詞の棒読みような漢字で話されているとよい気分はしないでしょうから。
よく質問された項目
  • 最近の事件について、事例と考察
  • 自己PR、志望理由
  • 職業、業種に対するイメージ
  • 自分のキャリアプラン
  • 研究についての説明とそれが入社することによってどのように活かすことができるのか
  • 学生生活で一番力を注いだこととその結果何を得たか
  • PC、英語のスキル
  • 取り組みたい仕事
  • 実現したい夢や希望
とまあ、至ってエントリーシートで繰り返し書いた内容だったりします。慌てずにしっかり答えることができればそう難しくないでしょう。面接は、コミュニケーション能力があるかないかの判断でもあります。相手に対して好感を持ってもらえるように頑張りましょう(嘘をついてはいけませんよ)。また対人コミュニケーションに少々自信のないカタは、練習のつもりでいくつか受けにいきましょう。ある意味「慣れ」だと思います。

 

 

6.最後に
   以上が私なりに就職活動をまとめてみた結果です。やはり一番最初の自己分析が最終面接まで響いてくるので、その重要度は絶対です。それに経験談から一言言わせてもらうと、就職活動に必要なのは「行動力」と「忍耐力」そして「少々のお金」「運」でしょう。人事担当者との相性もあります。50社受けて内定がゼロの学生も少なくはありません。逆にあれよあれよと内定をもらった人もいます。希望企業から不採用の達しが来ますが、日程的にくよくよしている暇はありません。気持ちを切り替えて頑張りましょう。